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初めての小説

こどもの日にちなんで(本当は単なる偶然ですが)、梨木香歩さんの小学校時代をエッセイや新聞記事などからピックアップしてみました。正真正銘の文学少女だったようです。作家になるのは必然だったという気がしました。

昼休みに小学校の図書館で1冊借り、家に帰ってからもずっと読んで、次の日の昼休みには返却してまた新しい本を借りる。どんな分厚い本でも大抵は1日で読み終える。図書館司書のおばあさんから「本はちゃんと読んでから返さなくちゃいけないよ」と誤解されたこともあった。図書館から借りてきた本を早めに読んでしまった夜は、家にあるもので間に合わせる。実用書や百科事典が大好きだった。上級生の頃はドストエフスキーやツルゲーネフに夢中になった。

ぜんそく持ちでしょっちゅう学校を休んでいた。体が弱かったので、親は「本はだめ」と遠ざけようとしたが逆効果だった。

五年生の頃、初めて小説を書いた。本人も驚いているが、現在と興味の持ちどころが全く変わっていないという。

(タイトルは不明)

主人公の少年が、いつのまにか学校に来なくなった友人の家を訪ねる。そこは、山間の隠れ里、もう誰もいない廃村のようでもある。墓地のようなものがあるが、墓地にしては墓石に当たるものが、見慣れぬ造形物である。その山奥には奇跡のような湖があり、彼はそこで、友人の少年が、傷ついたペリカンといるのを見る。結局友人はペリカンとともに去っていく。

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